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タイトル |
マネーはこう動く―知識ゼロでわかる実践・経済学 |
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直伝 藤巻流「私の個人資産」運用法
http://kabutomo.net/?m=pc&a=page_b_review_list_product&c_review_id=32
の続編みたいな本。
内容かぶってるとこ多いのでこっち一冊でよし。
藤巻さんは現場の人なので理論より実践派。
本気で経済学を勉強したいという人でなければ、
下手な学術本読むくらいならこれ読んだほうがいい。
ただしかなり持論を前面に押し出した本なので、
入門書として薦めるだけでこの人だけに傾倒するのは危険。
日本の財政は激ヤバ→必然的インフレという考えの人です。 |
作成日時 |
09月20日 21:57 |
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タイトル |
ヒトラーとケインズ(祥伝社新書203) (祥伝社新書 203) |
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第一次大戦後のドイツがいかにして大国の英米露を震撼させるまでに経済成長を実現したのか。
そこには手品も魔法もなく、ただケインズ流の真っ当な経済政策を愚直に実施しただけだったというのが事実である。
また、英国人ケインズの優秀な経済理論を最も忠実に実行したのが敵国ドイツであったという点も興味深いところだ。
これは今の日本経済も政策次第で大化けすることを意味するものであるので心して読んで欲しい。 |
作成日時 |
07月10日 22:49 |
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タイトル |
ソロス |
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彼の資産はおよそ1兆円以上あるといわれてますが、いったいどのようにして天文学的な資産を増やしていったのか、その生涯を「幼年期~投機化時代~慈善活動時代」の3構成に分けて詳しく解き明かしてます。
2007年のサムプライム危機では、ソロス・ファンド・マネージメントの損失は600億円だったらしいですが、それ以前の2006年には会社からのボーナスとして、約8億4000万ドル(日本円にして約949億円)受け取っていたらしく、ここ数年の金融危機でも最も損害の少ない投資家の一人といわれています。
読み進めていくうちに神秘のベールに包まれていたソロスの実像が鮮明になっていきます。
多くの金持ちは、財産が増えるにつれ、いろいろな贅沢ごとに手を伸ばすものですが、ソロスはそうしたものにはさっぱり興味が湧かなかったらしいですね。
カール・ポパーに憧れて哲学者を志していたことがあり、生活は質素そのもの。
そのあたりの金銭的なバランス感覚も成功した一因かもしれませんが、さらに驚くべきことにソロスは自分の儲けたお金を軽蔑していたということ。
後世に残るような哲学理論を打ち立てたい夢が捨てきれず、そうした密かな志を抱いていた彼の基準からみれば、金融界の成功など何ほどのものでもなかったということがわかります。
大金持ちになったはいいが、精神分析医へ長く通院したりして、内面はかなり病んでいたということを初めて知りました。
長期投資を基本スタイルとするバフェットと違って、それは投機というべきギャンブルにちかいものでしたが、節目節目で大勝負ができたのも、そういった心理的背景と無関係ではなかったように思います。
有名な英ポンド売りにしても、自身のファンドの全総額を上回る何百億という金額をリスクにさらして大勝ちしています。
この異常なまでの胆力、運を引き寄せる力がソロスの凄さだと思いました。
晩年、彼は慈善活動にも金融事業と同じようなエネルギーを注ぎ込むようになります。
本人は慈善活動など片手間仕事だと言い張り、ただの節税対策だとうそぶいてますが、その言葉とは裏腹に「死ぬまでに自分の財産すべてを慈善に使い果たそうと思っているのではないか」といわれるほど、多大な金額(500億ドル)を財団に注ぎ込んでいます。
そんなところも国際的に彼の名声を高めることになっているんでしょう。 |
作成日時 |
08月18日 02:18 |
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タイトル |
脱税のススメ -改訂版- |
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最近、改めて研究しているのが税金のシステム。
とくにFXやCFDをやられている方は、過去に悲惨なケースもあることだし、知識として最低限勉強しておくべきだろう。
http://www.fxhikakujp.com/
わりと面白かったというか、目から鱗だったのがこの本。
最初は本屋で立ち読みで十分だと思ったけど、時間がなかったのでつい買ってしまった。
著者は国税庁に10年勤めた元国税調査官であるが、「できるだけ税金を払わない方がいい」と言い切るっているからスゴい。
えっ、いいのかよ、そんなイリーガルなこといっちゃて?みたいな。
もちろん、この本はあからさまに脱税を奨めているのではない。
今までの主な脱税事件の紹介、脱税法の分類、合法の節税法の紹介から、宗教法人とか例のFXの脱税主婦、タックス・ヘイブンに至るまで、幅広い分野をおさえている。
脱税のシステムを知ることで、 結果的に税金徴収のシステムを知ることができるわけだ。
ある程度予想していたとはいえ、国税OBの存在と癒着が酷いねー。
税務署や国税局の考え方、何を基準にして動いているかということを知れば知るほど、これほどいい加減なものはないと思えてくる。
象徴的な話が西原恵理子の「脱税、できるかな」に書かれてあるので、興味のあるかたはそちらを読んでください。
法律や経理業務をしっかり勉強している人ならとくに驚くに値しないかもしれないが、「税金は支払うのが当然」と考えているボクのような真面目な一般庶民(笑)はぜひ一読をお奨めしたい。
我々が税金に対して抱いていた固定観念が、一気に崩れることうけあいだ。
ちなみに本書に記載していある全ての手口は、既に国税庁がマークしているので、本気で脱税を考えている人は注意が必要デスw |
作成日時 |
08月09日 03:43 |
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タイトル |
アンディ・グローブ[上]―修羅場がつくった経営の巨人 |
最新レビュー |
トレーダーの中には「巨万の富を稼いでやる」という野心が渦巻いている人が少なくないと思うけど、その上で「世界を変えてやる」という大志を持っている人がどれだけいるだろうか。
どっかのTV番組ではないが、金銭欲だけでは決していい仕事ができないw
アンドリュー・グローブほどの高いIQの持ち主であれば、トレーダーとしても難なく成功したと思うが、彼ならばその資本でさらにうえの世界を目指しているだろう。
日本でIT企業者というと、ヒルズに住んでチャラチャラしているというイメージがあるが、彼から受ける印象はそういった成金っぽさは一切なく質実剛健そのもの。
上巻下巻合わせて723ページにも及ぶ壮大な伝記を読んで、柄にもなく生きていくうえでの社会的貢献なんてことを考えさせられた。
今までやりたいほうだい好き勝手に生きてきて、いろんな国に行ったけど、そんなんじゃ本当に人生を謳歌しているとはいえないんだよね。
たとえ、BNF氏のように何百億稼いだって真の満足感は得られないのではないかと。
当然のことながら、アンドリュー・グローブはBNF氏を凌ぐ社会的に成功した大金持ちだが、羨ましいと思うのは、その功績と人徳によって多くの人に尊敬されていることだ。
彼の経営者としての才覚は、ナチスによるホロコーストの経験、地獄のような日々で目覚めたといわれるが、そのカリスマ性は、同じハンガリー出身の亡命者である稀代の投資家ジョージ・ソロスを凌ぐものがある。
本書はアンドリュー・グローブの人生に焦点が当てられたもので、インテルの経営スタイルを勉強するには、グローブ自身が↓の書籍を奨めている。
Christensen, C.M.(1997) The Innovator’s Dilemma When New technologies Cause Great Firms to Fail, Harvard Business School Press.(玉田俊平太監修,/伊豆原弓訳『イノベーションのジレンマ 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』翔泳社,2001年)
梅田望夫氏も述べているが、本当に頭のいい人ってグローブのような人物を指すのだろう。 |
作成日時 |
08月03日 07:38 |
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タイトル |
僕の起業は亡命から始まった!―アンドリュー・グローブ半生の自伝― |
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世界屈指の半導体メーカーとして知られるインテルのCEO、アンドリュー・グローブの自叙伝。
著者の経営者としての手腕はすでに絶大な評価を得ているが、インテル創業云々の記述はほとんどなく、ハンガリーに生まれてからアメリカへ亡命、大学卒業するまでの半世紀が軽妙な筆致で綴られている。
ユダヤ人であることから激しい差別、納得できない理由で監禁されたり、 新聞など言論の自由がなかったり、 砲撃を逃れるための地下室での生活など、渡米前の第2次大戦期、共産主義下のハンガリーでの生い立ちの壮絶さはまさに筆舌に尽くしがたいものがあったようだ。
死を身近に感じる過酷な経験を乗り越えてきたからこそ、執念深さや集中力、気性の激しさ、カリスマ性などが根付いたのだろう。 。
パラノイアと称されるグローブだが、ここで失敗すれば後がないという恐怖を、生き残るための強力なモチベーションとしているところが興味深い。 |
作成日時 |
08月03日 06:05 |
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タイトル |
金融工学を勉強しよう |
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難解な数式が使うことなく、シロートでも理解しやすいようにやさしく金融工学、および「ブラック=ショールズモデル」を解説している。
会話仕立て&イラストの多さで、基本的なデリバティブ商品の仕組みはわかるようになっている。
世界金融危機で欲に取り付かれた大手投資銀行の経営手腕が批判されているが、金融工学そのものには罪は無いのだ。
オプション取引とはなんぞや?と質問されたときにトレーダーとして恥をかかないよう本書で勉強しておきたい。 |
作成日時 |
08月02日 16:49 |
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タイトル |
貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する |
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黄金の羽根シリーズで有名な橘玲さんの最新作。
毎度のことながら氏の著述は倫理性があり、なおかつ読みやすい。
会計、税制、法律、そして金融工学とその博識振りにも驚かされるが、何よりも本書の根底には人間はいかにして幸福に生きられるかという本質的で深遠な問いかけ、哲学が感じられる。
資本主義というサバイバル社会を生き抜く為に役立つことうけあい。 |
作成日時 |
07月14日 06:43 |
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タイトル |
幼児化する日本社会―拝金主義と反知性主義 |
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マスメディアの低俗化、ゆとり教育問題、などごくあたりまえのことを批判しているにすぎず、具体的にどうしろとまでは言及されていない。
興味深いのは、小泉首相の構造改革をまったくといっていいほど評価していないところ。
かって財務省で「ミスター円」との称号を頂いた筆者だが、本人そのものが幼児化してしまっているのではないか。
個人的には竹中平蔵氏との喧嘩対談に期待してしまうのだが。 |
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07月14日 03:50 |
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タイトル |
こうすれば日本はよくなる! |
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ご存知、マネックス証券のCEO。
外見は穏やかだが、考えていることは過激そのもの。
まんま外資出身のバリバリの鷹派だ。
たとえば、「日本人は貯蓄好きで、リスクを取れない民族」と巷でいわれる。
ところが、日本人ほど公共賭博に金を使っている国民は他にいない。
競馬、競輪、競艇、宝くじ、それにパチンコまで含めれば、その規模はおよそ60兆円。
その金が株式市場に流れれば、たちまち日本経済は活性化すると説く。
「(株の)配当金は郵便為替ではなく、証券口座にストレートに入ればいい」といった証券会社のCEOならではの意見も。
どこまでもクレバーな松本氏だが、もし金融の世界に入らず政治の世界に入ったのなら、やっぱその色に染まってしまうんだろうなー。 |
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06月30日 22:13 |
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タイトル |
なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方 |
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著者はアナリストではなく外資系の銀行員。
文章のテイストも外国人かぶれのシニカルなもの。
人気ブロガーでもあり、その内容も焼き直しにすぎないのだが、彼のブログを読んだことがない人なら一読の価値あり。
上から目線のクールな語り口に反感を覚えるかもしれないが、目から鱗的な鋭い経済分析はさすがと思わせる。
ただ、自称、欧米の大学院で教鞭を取ったり、世界的な雑誌に学術論文を発表したり、外資系投資銀行のクオンツをしている割には、ロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』を推奨していたり、若干の胡散臭さがある。
第6章の「投資よりも上司にゴマすって働いたほうがお金は増える」というくだりは著者が自分にいいきかせているように思えてならない。
株式市場をコイン投げ大会に例えるなど、どこかで聞いたような話も少なくないが、個人的にはとくに合成の誤謬の箇所が印象に残った。
すべての人が経済合理的に活動すると、誰も無駄遣いをしないので景気はどんどん悪くなり、みんながインデックス運用をするので株価が適正値にならなくなるという話。
経済が活性化するには人は経済非合理的に行動しなければならず、不条理なカオス的混乱によって世界はバランスを保っているというのは皮肉だ。 |
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04月27日 21:15 |
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タイトル |
ツキの法則―「賭け方」と「勝敗」の科学 (PHP新書) |
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ギャンブルにおいて最も重要な概念である「期待値」とその「排除率」について、具体的な数値をあげながらわかりやすく解説している。
ギャンブルでずっと勝ち続ける(勝ち越す)ことは不可能であると書いておきながら、著者がギャンブル好きなのには笑える。
とくに印象に残った箇所。
「宝くじを買い求める人は夢を買う、というよりは自分の社会的地位を変えたくて宝くじにすがる、そしてそういった人は低所得者だったり、あまり勉強をしてこなかった人に多い。」
へたな株本よりも本書を読んだほうが何倍も役立つことうけあい。 |
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04月26日 13:19 |
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タイトル |
天才数学者はこう賭ける―誰も語らなかった株とギャンブルの話 |
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やや難解だけど、金融工学や経済学のルーツがわかる。
LTCM崩壊の舞台裏など、アメリカ金融史を知るうえでも興味深いエピソードが多く取り上げられている。
翻訳が良ければ、もっと面白いかも。 |
作成日時 |
04月26日 04:05 |
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タイトル |
生き残りのディーリング決定版―相場読本シリーズ<10>矢口 新 (パンローリング相場読本シリーズ) |
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「デイトレード―マーケットで勝ち続けるための発想術」とともに個人投資家必読の書。
よくある「簡単デイトレード」、「初心者でもらくらく儲ける」などの薄っぺらい内容ではなく、対象となる読者はプロのディーラーも含んでいる。
日本人が書いた株関連書籍では数少ないお奨めできる良書。 |
作成日時 |
04月26日 03:47 |
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タイトル |
天才たちの誤算―ドキュメントLTCM破綻 |
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ノーベル経済学者を擁し、「ドリームチームの運用」と呼ばれた史上最強のヘッジファンド“LTCM”の崩壊を描いたノンフィクション。
彼らは金融工学の先駆者だった。
高度な数学理論を駆使したシステムトレードで、今までの投資のスタイルを根本から変えた。
世界中のマーケットを俯瞰し、同じものが異なる価格で売られていることを発見すると安いほうを買って高い方を売るというポジションをつくり、一物二価の価格差を無リスクで抜く。
この手法で莫大な富を築く。
しかし、アジア通貨危機をきっかけにLTCMの経営は深刻な状態となっていく。
結果的にレバレッジのかけすぎで破綻するのだが、今回の金融危機とまったく同様のケースであることに驚く。
歴史は繰り返すのか。
IQ170の天才達でも予測できなかったマーケットの怖さを知るうえにおいても勉強になった。 |
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04月20日 01:32 |
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4.00 |
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タイトル |
社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由 |
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本書はまぎれもなくノンフィクション本なのだが、成功から自己破産に至るまでの過程はよくできたノアール小説ように感じた。
社長よりも小説家になったほうがいいのではないかとアドバイスしたくなるようなほどドラマチックに書けている。
起業したいと思っている人は必読。
本書を読了して、凡庸な自分には社長業は絶対に無理だと悟った。
著者は生まれながらにして企業家なのだろう。
自分の過去の失敗をネタして、再び表舞台にのし上がるというそのバイタリティには感服した。 |
作成日時 |
04月20日 01:32 |
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4.00 |
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タイトル |
史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール |
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著者はバフェット本人ではなく義理の妹なんですが、 そのバフェット投資術の要諦がわかりやすく紐解かれています(彼女はバフェット名義で本を立て続けに出版し財をなしているらしいですがw)。
財務諸表を読むということは、企業を評価する上で最低限必要なことですよね。
正直に告白しますが、じつは今まで一度も真剣に財務諸表を読んだことがありませんでした(爆。
短期投資のチャート分析がハズれたときや、気まぐれな証券アナリストのコメントに耳を貸していると、自分の売買に迷いが生じてくることがあります。
逆に今のような金融危機で株価が下落しているときこそ、地に足の着いたバフェット流バリュー投資術は有効ではないかと。
バフェットの投資対象とする銘柄は基本的に永続的競争優位性を持つ企業です。
それらの企業を見つけるには地道に財務諸表をたくさん読むしかないのですが、いざこれを実践しようとすると、まず10年分の財務諸表を集めなければならないので、 その時点で大変な労力が必要になります。
ボクにはとてもそんな根気はなく、バフェットのような投資家にはなれそうもないですが、本書の内容を自分の理解できる範囲で乱暴にまとめてみました。
バフェットの財務指標のおおまかなポイント。
①粗利益率が過去10年で40%以上
②粗利益率における販売管理費及び研究開発費が一貫して低い
③借金が少ない(もしくはゼロ)
上記の事柄が一貫して守られているかどうかというのが最も重要だと繰り返し強調しています。
一番重要視するべき事項は、”その会社が大きな費用を負担せずにコンスタントに高い粗利益率を保てているかどうか”ということ。
長い期間、一貫して利益が保てるということは、その企業は他社にない何か非常に優れたビジネスモデルを持っている可能性が非常に高い。
大きな費用をかけずに高い利益をコンスタントに生み出せるのなら、無理な借金などもしなくて良いことになり、必然的にその他の財務指標も良くなる。
そんなことを気にかけながら保有銘柄を選定しているようですね。
財務のプロのような方にとっては常識かもしれませんが、ボクのような初心者にも非常に分かりやすい言葉で書かれている本書はとても勉強になりました。
投資家よりもむしろ、事業家(あるいは企業の企画部門や経理財務部門の方)が、どうすれば自社の事業が永続的競争優位性を持てるのか、非常に参考になるのではないでしょうか。 |
作成日時 |
04月19日 17:07 |
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タイトル |
バフェットの株主総会 |
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ネブラスカ州オマハでは年に一度世界で最も有名な株主総会が開かれます。
ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイの株主総会がそれ。
本書では、著者が参加した07年と08年のバークシャーの株主総会の様子が克明に描かがれてます。
まずこの本はよくありがちな”バフェット称賛本”ではないですね。
投資の失敗談や、バークシャーの抱える問題点も過不足なく書かれていて、数あるバフェット本の中でもバランスのとれた内容となってます。
今回の金融危機における損失でバリュー投資家としてのバフェット氏の評価は著しく下落してしまいましたが、そのような世間の風評を気にせずあいかわらず本人はその投資スタンスを貫いているのが素晴らしいですw
印象に残った一言。
「人生でいちばん重要な仕事は、子どもを育てること」
なるほど。
読み進めていくうちに投資家バフェットよりも、人間バフェットとしての軸の振れのなさが鮮明になってきます。
ゆえに株式投資に興味の無い人でも楽しめる内容になっているのではないでしょうか。
土井英司さんや小飼弾さんらがブログで絶賛していたのも素直に頷けますね。 |
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04月18日 22:23 |
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タイトル |
「投資バカ」につける薬 (講談社BIZ) |
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目から鱗の投資本。
マンション投資は「長期間の信用取引のようなもの」。
金投資は、金利も配当も得られない「何も仕事をしない美人の奥さん」。
長期投資のメリットは「手数料が安くなること」のみ。
保険商品も投資信託も手数料が高く、決して手をだしてはいけないと力説。
すべてがこのような調子。
つまり、金融のマーケティングというのは、「いかにして顧客にとって不利な商品をたくさん買わせるか」ということであるという真実をアイロニカルな語り口でわかりやすく解説している。 |
作成日時 |
04月18日 22:22 |
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タイトル |
「長期」「分散」「最適」で考える世界一シンプルな投資法 |
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マネックス証券CEOである松本大さんの執筆なさった2章「第二章 世界のプロに教わった投資の本質」が興味深く読めた。
「自分がある情報を入手して、マーケットの動く方向を予想した時、自分の思った通りにマーケットが動かなかったとしましょう。それは自分の入手した情報が間違っていたか、情報の分析・解釈を間違えたか、あるいは自分の知らない他の情報がもっと多くあるということです。マーケットよりも自分が正しいと考えてしまう、マーケットの中で謙虚さを失ったトレーダーも何人も見てきましたが、みんな自滅していきました。トレーダーは謙虚で、臆病でなければいけないのです」
ダニエル・カーネマンがノーベル経済学賞を受賞した行動ファイナンス理論。
人は投資活動において経済合理的ではなく、感情的な判断をしてしまうというもの。
「損きりできない」というのも感情的な判断で過ちを犯す最も典型的な行為だろう。
その弱点を克服するためにあるヘッジファンドではドローバックというシステム化された自動見切りルールを使っているらしい。
トレーダーのポジションが含み損の20%を下回ると自動的にロスカットして壊滅的な損失を回避してくれるという仕組み。
このルールを徹底させないと今の相場では生き残れないと感じている。
つまり、勝つためにはうまく負ける必要があるのだ。 |
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04月10日 03:30 |
満足度平均 |
4.00 |
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