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概 要
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タイトル
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羽生善治の思考
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説明
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2010-11-29
ぴあ
羽生 善治
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カテゴリ
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和書
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株本カテゴリ
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満足度平均
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4.00 レビュー数:[ 1 ]人
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レビュー |
僕は将棋は弱いがわりと好きなほうで、将棋の本をよく立ち読みする。
勝負師という点ではトレーダーも棋士も同じだ。
本書は若くして頂点を極めて、今なお第一人者として走り続ける羽生名人の発言をまとめたもの。
ページ数こそ薄いが、トレーディングのメンタルトレーニングにも通じる内容であり、心に染み入る言葉がいくつもあった。
以下、抜粋。
直感でどういう手が浮かぶとか、ある手をばっと切り捨てることができるとか、確かに個人の能力に差はある。しかし、そういうことより、継続できる情熱を持てる人のほうが、長い目で見ると伸びるのだ。
大一番の対局では、誰しも手堅く、安全、確実な道を選びたくなるものだ。自分もそうすることがよくある。しかし、確実にという気持ちに逃げると、勝負に勝ち続けるのは難しくなってしまう。
山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」の方が、重要なことだと思います。
ミスはミスを呼び、悪手は悪手を呼ぶ。プロがミスをしないのは、ミスしにくい局面を選択しているからなんです。本当に見たこともない新手は、ひらめきみたいものからしか生まれない。でも、それは、先入観をすべて捨てて考えないとなかなかできない。
“いかに戦うか”は大局観にかかわるが、その具体的な戦略は事前研究が決め手になる。事前にしっかり準備して万全の態勢で対局に臨んでくる人は手強い人だ。
考える材料が増えれば増えるほど、“これと似たようなことを前にもやって失敗してしまった”というマイナス面も大きく膨らんで自分の思考を縛ることになる。そういうマイナス面に打ち勝てる理性、自分自身をコントロールする力を同時に成長させていかないと、経験を活かし切るのは難しくなってしまう。
ビジネスや会社経営でも同じでしょうが、一回でも実践してみると、頭の中だけで考えていたことの何倍もの「学び」がある。
一番いいと思えるものを簡単に、単純に考えることができれば、逆境からの突破口を見出せる。
「プレッシャーはその人の持っている器に対してかかるものだ。器が大きければプレッシャーを感じることがないはずだ」と自分に言い聞かせています。
大事なことは、ミスをしたとしても次のプレーを考えることなんです。いつまでも「ああ、ミスしてしまった」とひきずっていると、その思いにとらわれてプレーの足が引っ張られる。時間はどんどん流れていくのだから、次の展開、その次の展開と進んでいかなければいけない。これは、よいプレーをしたときも同じで、自分のプレーに酔ってはいけないんです。よいプレーも悪いプレーも、すでに過去のプレーになっているんだから。冷静になって次のベストプレーをしていかないと駄目ですね。
勝負の世界では、「これでよし」と消極的な姿勢になることが一番怖い。常に前進を目ざさないと、そこでストップし、後退が始まってしまう。
その他にも、ツキや運にとらわれず自ら切り開いていく力、リスクのとり方、反省はしても後悔しないこと、結果がでないときこそ変化させたほうがよいことなど、さすがと唸らされることばかりだった。
将棋のトップクラスまで登りつめただけあって、やはりどの言葉も重く説得力がある。
もしトレーダーという道を選んでも必ずや成功しただろうという凄みを感じさせる。
ありきたりな投資本を読むよりはるかに刺激になるよ。
「幸運の女神は勇者に微笑む」 by 羽生善治
彼は頭が抜群にキレるだけでなく、その棋風も積極的にリスクを取っていくスタイルで、まさに生粋の勝負師なのであった。 |
満足度 |
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株本 カテゴリ |
心得/心理 その他 |
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